「ペール・ギュント」冒頭(別訳) ― 2024年04月24日
イプセン『ペール・ギュント』(仲木貞一訳)。
第一幕第一場。
(オーゼの畑近くの樹の茂った山の斜面地。一筋の急流が流れている。遙かの河岸に古い水車が立っている。夏の暑い日中。二十歳の屈強な若者のペール・ギュントが坂を下りて来る。小柄なすらりとした母親オーゼが、その後について来る。倅をぽんぽん叱り附けている)
オーゼ ペール、お前は嘘を吐(つ)いてるね!
ペール (どんどん歩きながら)ううん、嘘なんかつくもんか!
オーゼ じゃ、本当だと誓うか?
ペール 誓う? 何だって?
オーゼ そらその通り誓えまい? 皆嘘ばかりだ!
ペール 己の云う事は、皆本当だよ!
オーゼ (倅の方を向いて)よくも平気でお母様に顔が向けられたもんだ! この急がしい最中に、何週間も家を明けて、馴鹿狩りに雪の山中をうろつくなんて、何て事だよ。やっと帰って来れば獲物一つあるじゃなし、着物はぼろぼろにして、――鉄砲まで無くして了うなんて、あきれたもんだ! それだのに、大猟の嘘話で、このお母様を騙そうなんて、何所迄図々しいんだか! ――じゃ、一体、何所でその馴鹿に出会ったのか、それを云って御覧。
ペール エンディンの西の方だよ。
オーゼ (嘲笑を浮かべつつ)ふん、然うかい!
(略)
・1932(昭和7)年刊。
第一幕第一場。
(オーゼの畑近くの樹の茂った山の斜面地。一筋の急流が流れている。遙かの河岸に古い水車が立っている。夏の暑い日中。二十歳の屈強な若者のペール・ギュントが坂を下りて来る。小柄なすらりとした母親オーゼが、その後について来る。倅をぽんぽん叱り附けている)
オーゼ ペール、お前は嘘を吐(つ)いてるね!
ペール (どんどん歩きながら)ううん、嘘なんかつくもんか!
オーゼ じゃ、本当だと誓うか?
ペール 誓う? 何だって?
オーゼ そらその通り誓えまい? 皆嘘ばかりだ!
ペール 己の云う事は、皆本当だよ!
オーゼ (倅の方を向いて)よくも平気でお母様に顔が向けられたもんだ! この急がしい最中に、何週間も家を明けて、馴鹿狩りに雪の山中をうろつくなんて、何て事だよ。やっと帰って来れば獲物一つあるじゃなし、着物はぼろぼろにして、――鉄砲まで無くして了うなんて、あきれたもんだ! それだのに、大猟の嘘話で、このお母様を騙そうなんて、何所迄図々しいんだか! ――じゃ、一体、何所でその馴鹿に出会ったのか、それを云って御覧。
ペール エンディンの西の方だよ。
オーゼ (嘲笑を浮かべつつ)ふん、然うかい!
(略)
・1932(昭和7)年刊。
音楽の著作権に関して ― 2024年04月24日
×「歌詞」
×「旋律」
○「コード進行のみ」
以上は、正しいのかどうか不明。
「ブルーズ進行」や「バラード(歌もの)進行」に関わって来るだろう、どうしたって。
「ロック」と言う音楽に関して ― 2024年04月24日
中学生の時、「ロック」と言う「音楽」を強く意識したアルバム。

引っ越し先(転校先)の、クラスメイトの家で聴かせて貰った。
個人の家庭に「ステレオ・セット」を見たのも初めてだった。
・追記(25日)。
後に、スタジオ録音盤も聴いた。

