漱石に関して2023年12月27日

漱石に関する本を幾つか。


半藤一利氏の著書は和服で、丸谷才一の著書は洋服なのが少し面白い。タイトルの意味も含めてとは思うが。
尚、孰れも「漱石に関する随筆」であり、漱石の「性格分析」でも「作品評論」でも無い、念の為。

・おまけ

・更におまけ(29日)。


漱石が学生時代に英訳した『方丈記』の表紙(扉?)。
内容は、国立国会図書館のページからネット公開されている。
なお、当時の教員だったジェイムズ・メイン・ディクソン(James Main Dixon)が朱を入れた物らしい。

・追記(22日)。

    天才

 天才とは僅かに我我と一歩を隔てたもののことである。只この一歩を理解する爲には百里の半ばを九十九里とする超數學をしらなければならぬ。

――芥川龍之介『侏儒の言葉』より。

・補足(2024年2月7日)。

言う迄も無いが、l漱石が「方丈記」を英訳したのは学生の頃、つまり英国留学前である。

・補足の補足(27日)。

無論、その頃はまだ「夏目漱石」では無く、「夏目金之助」である。