第百九十段 ― 2023年05月14日
第五段冒頭再掲。
"All art constantly aspires towards the condition of music."
「すべての芸術は音楽たらんと冀う」(試訳)
――『ルネサンス』ウォルター・ペイター。
『ガルガンチュア物語』には既に触れた。
「ルネサンス」「ラブレー」と来れば、当然「渡辺一夫」の名を想起される向きもいらっしゃるだろうと推察される。
漱石に関して ― 2023年05月14日
漱石が英語教師だった頃に関するエピソード(伝聞)は既に述べた。
・英文和訳の問題文中に「Chimera(Chimaera)」と言う語を用いた。それを「諸君」と訳した生徒がいたとの事。
別の伝聞エピソード。
・ある生徒が「person」と「parson」の違いについて質問した。
漱石先生「坊主は人間じゃない、と覚えればよろしい」。
・漱石の簡略な職歴。
「英語教師」→「英国留学生(政府の命令)」→「英文学教師」→「作家」。
・附記。

ヒュー・ロフティング画(『Doctor Dolittle's Garden』より)。所謂「聖職者」と雖も多少の運動は心地良いらしい。
・附記2。

「珍野苦沙彌先生逆上之図」中村不折画。(『吾輩は猫である 八』より)
……無論、漱石先生の肖像では無い、念の為。
・教訓(31日)。
野球の球がよそんちに飛び込んだら、可及的速やかに(ASAP.)謝罪すべし。
・附記3。

ヒュー・ロフティング画(『The Voyages of Doctor Dolittle』より)。如何に「博物学者(naturalist)」と雖も、多少は TPO を弁えた方が良いと思う……余計な御世話だが。
久々に和製紋切型辞典 ― 2023年05月14日
【拾い読み】自分が理解出来た「つもり」の部分のみを読み、全体を理解した「つもり」になる事。
例:『吾輩は猫である』夏目漱石著。
「吾輩は猫である。
(略)
……オタンチン・パレオロガス……
(略)
……南無阿彌陀仏々々々々々々難有い々々々」
大団円。
・久々すぎて「和製」か「私製」か忘れた。