第百九十七段2023年06月01日

「隗より始めよ」と言う言葉がある。
元々の意味は少し異なっていたらしいが、現在では(ほぼ)「自ら範を示せ」と言う意味で使用されている。筆者自身もその意味で用いている。

某国の元大統領が「学校を守る為、教師は銃の訓練をすべきだ」と、例によってとんでもない事をほざいたらしい。
全米の学校を O.K. Corral にして Gunfight を行わせる積りだろうか?

そう言えばこいつは COVID-19 が拡がり始めた頃、「こんなもの消毒液を一壜飲めば問題ない」などと抜かしていた。
――「先ず隗より始めよ」と内心思ったのは、筆者だけでは無いかも知れない。

・追記(7日)。
Yul Brynner なら「Hire ganmen.」と助言するかも。
――それとも「Shall We Dance?」かな?

第百九十八段2023年06月02日

以前述べた子供向け文学全集に関して。

『棠陰比事』(13世紀)も収められていた。所謂「裁判もの」の古典に入るだろう。

第百九十九段2023年06月03日

今回の台風に関して。

あの川が氾濫しなかったとは驚いた。
筆者が高校生の頃(1970年代中期)は、小振りの大雨(?)でも簡単に氾濫したが。
「自分の既知の土地が無事で良かった」i. e.「他人事(ひとごと)なんざぁ、ど~でもいー」。

無論、「自分の票田」と言う意味では無い。
筆者は単なる「一民間人」=「ひとりのシトワイヤン」に過ぎないので。

――末尾に「e」を附けられても附けられなくとも個人的には別に迷惑を蒙らないのでご随意に

ギョーカイ・ヨーゴ辞典2023年06月03日

【国民の皆様】

・官僚(Bureaucrat)が使用する場合。
=「税金を収める為に存在する働き蟻」

・政治家(Politician)が使用する場合。
=「票田の藁」

「吾輩は猫である」英訳題に関する a modest proposal2023年06月04日

以前述べたように、漱石自身はタイトルを決めていなかったようだ。
『ホトトギス(ホトヽギス)』に掲載する際、編集の高浜虚子にタイトルをどうするか訊かれて、漠然と『猫伝』はどうかと答えたらしい。虚子は、冒頭の一文を取って『吾輩は猫である』にしたらどうかと代案を出し、漱石も同意したとの事。

以上を踏まえて、『吾輩は猫である』の英訳題私案。

『The Life and Opinions of a Nameless Cat』
若しくは
『The Life and Opinions of a Cat, No Name』とか。

無論、ローレンス・スターン作『The Life and Opinions of Tristram Shandy, Gentleman』(1759年~1767年)の「もじり」である。


・夏目漱石『トリストラム、シヤンデー』(『江湖文學』三〇、三、五)

 今は昔し十八世紀の中頃英國に「ローレンス、スターン」といふ坊主住めり、最も坊主らしからざる人物にて、最も坊主らしからぬ小説を著はし、其小説の御陰にて、百五十年後の今日に至るまで、文壇の一隅に餘命を保ち、文學史の出る毎に一頁又は半頁の勞力を著者に與へたるは、作家「スターン」の爲に祝すべく、僧「スターン」の爲に悲しむべきの運命なり、
 さはれ「スターン」を「セルバンテス」に比して、世界の二大諧謔家なりと云へるは「カーライル」なり、二年の歳月を擧げて其書を座右に缺かざりしものは「レツシング」なり、渠の機智と洞察とは無盡藏なりといへるは「ギヨーテ」なり、生母の窮を顧みずして驢馬の死屍に泣きしは「バイロン」の謗れるが如く、滑稽にして諧謔ならざるは「サツカレー」の難ぜしが如く、「バートン」「ラベレイ」を剽竊する事世の批評家の認識するが如きにせよ、兎に角四十六歳の頽齢を以て始めて文壇に旗幟を飜して、在來の小説に一生面を開き、麾いて風靡する所は、英にては「マツケンヂー」の「マン、オフ、フヒーリング」となり、獨乙にては「ヒツペル」の「レーベンスロイフヘ」となり、今に至つて「センチメンタル」派の名を歴史上に留めたるは、假令百世の大家ならざるも亦一代の豪傑なるべし、
 僧侶として彼は其説教を公にせり、前後十六篇、今收めて其集中にあり、去れども是は單に其言行相背馳して有難からぬ人物なる事を後世に傳ふるの媒となるの外、出版の當時聊か著者の懷中を暖めたるに過ぎねば、固より彼を傳ふる所以にあらず、怪癖放縱にして病的神經質なる「スターン」を後世に傳ふべきものは、怪癖放縱にして病的神經質なる「トリストラム、シヤンデー」にあり、「シヤンデー」程人を馬鹿にしたる小説なく、「シヤンデー」程道化たるはなく、「シヤンデー」程人を泣かしめ人を笑はしめんとするはなし、
(略)
「シヤンデー」は如何、單に主人公なきのみならず、又結構なし、無始無終なり、尾か頭か心元なき事海鼠の如し(略)

・註記(5日)。
『The Life and Opinions of WAGAHAI, Cat』では「Wagahai」と言う「名」がある事になってしまう。