第百八十八段 ― 2023年05月11日
晩春の雨は、ひと雨ごとに暖かく(暑く)なる。
初秋の雨は、ひと雨ごとに涼しく(寒く)なる。
小学生の頃に実感した。後に、マザー・グース(Nursery Rhymes)の中に似たようなものを見付けて、いづこもおなじ、と感じた。特に、海流や海水温の影響を受け易い島国ならではかも知れないが。
「あめあめ ふれふれ かあさんが
蛇の目で おむかえ うれしいな
ピッチピッチ チャップチャップ
ランランラン」
作詞:北原白秋。
・『徒然草』より同段(抜萃)。
(前略)
たとへば碁をうつ人、一手(ひとて)も徒らにせず、人に先立ちて、小を捨て大に就くが如し。それにとりて、三つの石を捨てて十の石につくことは易し。十を捨てて、十一に就く事は難し。一つなりともまさらん方へこそ就くべきを、十までなりぬれば、惜しく覚えて、多くまさらぬ石には代へにくし。是をも捨てず、彼をも取らんと思ふ心に、彼をも得ず、これをも失ふべき道なり。
(後略)
・訂正。
「島国」の前に「北半球の」と付けるべきだった。