夏目漱石「坊っちやん」の謎 ― 2024年11月03日
中学生の頃、文庫本で「坊っちやん」を読んで以来、不思議に思っている事。
3章の第6段落(paragraph)冒頭文の後、2文字分の空白がある。
1936(昭和11)年刊の『漱石全集』第二巻より。
多くの文庫本には、「原稿の欄外に『二字アケル』と漱石自身の指示」と言うような注釈がある。
実際の書込みは、この本で確認できる(p. 123)。
しかし、その理由に関する文章を目にした事は無い。担当編集者の高浜虚子も理由を聞かなかったのかも知れない。
なぜ漱石は、こんな指示をしたのか?
個人的に、多少気にならなくも無い。