第五十五段2022年01月08日

家の造りやうは夏を旨とすべし。冬は如何なる所にも住まる……と言うわけにも行かないので別の話題を。

新年早々、突然スイス民謡(?)『ホルディリディア』が流れてきたのには笑った。

笑った理由は、以下の連想による。。
1)「スイス」→「避暑」→「夏の歌」→「なぜ正月に?」
尤も、日本語訳の詞に「若草踏んで」とあるから、むしろ春の歌と解釈すべきかも知れない(原詞は不明)。
2)大バッハ(Johann Sebastian Bach、1685年-1750年)の『ブランデンブルク(Brandenburg)協奏曲第2番ヘ長調BWV1047』第3楽章。

金管楽器(brass instruments)プレイヤーだったらご存じかも知れない。
PJBE(Philip Jones Brass Ensemble)のオリジナル編曲・演奏による「ルツェルンの唄」の事である。高校でブラバン……じゃなくて吹奏楽部に所属していた頃、有志(結果的にほぼ全部員)で来日公演をaudienceとして「観に」行った。曲の後半では、ハイドン(Franz Joseph Haydn、1732年-1809年)の『交響曲第45番嬰ヘ短調』の末尾(?)みたいになるステージ演出だった。ウルトラホーク1号方式(マウスピース含む)のフレンチ・ホルン(「ベル・カット」と言うのか「detachable bell」と言うのか)に、そんな使い方があったとは! 一瞬唖然とし、場内爆笑だったような記憶がある。ライヴの記録映像が存在すれば観てみたいものだ。


・訂正(11日)。

ふと気になって確認したところ、バッハの原譜は4./4では無く2/4拍子だった。お詫びして訂正する。

第五十六段2022年01月10日

ハイドンで思い出した曲。

ホフナング音楽祭(Hoffnung Music Festival)での『交響曲第94番ト長調』第2楽章アンダンテ(Andante)である。有名な演奏だからご存じの方も多いと思う。

ベートーヴェン(Ludwig van Beethoven、17710年-1827年)作曲『「レオノーレ(Leonore)」序曲第4番』なんてのもあった。
……このCDも家の何処かにある筈だが、何年も見かけていない……。

第五十七段2022年01月12日

「スイス」と「音楽祭」からの連想。

毎年スイスで「モントルー・ジャズ・フェスティバル(Montreux Jazz Festival)」が開催されている。日本でもFM放送で録音中継されていた(いる?)。英国のロック・バンド、ディープ・パープル(Deep Purple)の有名な曲「Smoke on the Water」(アルバム『Machine Head』所収)でも、「We all came out to Montreux」と歌われている。
ややこしいのは、米国にモントレイ(またはモンタレイ、Monterey)という町があり、そこでも「モントレイ・ジャズ・フェスティバル(Monterey Jazz Festival)」が開催されている。1967年に開催された「モントレイ・ポップ・フェスチバル(Monterey Pop Festival)」の方が知名度が高いかも知れない。ちなみにこのモントレイのすぐ傍にC・イーストウッドが市長を務めていたカーメル市がある。
歌詞は「on the Lake Geneva shoreline」と続く。「レマン湖」の間違いだろうと思っていたら、英語圏では「ジュネーヴ湖」の方が一般的だそうだ。
2コーラス目の「gambling house」とは、フェスのメイン会場であるカジノの事。正式名称は「Montreux Casino」別名「Casino Barriere de Montreux」と言うそうだ。公用語が4種もある国はややこしい。ちなみに、その公用語に「英語」jは含まれていない。そんな事を言い出せば、インドの方が遙かにややこしそうだが。閑話休題、このカジノ以外でも、屋外ステージなども含めさまざまな場所で出演者がプレイしているのを鑑賞出来る。なお、このカジノ内に、出演するミュージシャン専用(musicians only)の「Musicians' Bar」(アポストロフィの位置には自信が無い)がある。ピアノやドラムスなどがセットされていて、いつでも誰でもジャム・セッションが出来るらしい。フェスに出演しているミュージシャンであればプロ・アマは問わないようである。

続・第五十七段2022年01月13日

楽曲「Smoke on the Water」に関して。

Deep Purple日本語カヴァーで有名な「王様」は「俺たちゃモントレーに行った~」と歌っているが(『湖上の煙』)、前述したように「Montreux」はスイスで「Monterey」は米国である。抑も「Montreux」の末尾は「レー(レイ)」と発音しない。「ルー」、一歩を譲っても「ロー」である。
その一点を除けば、王様のカヴァーに何の苦情も述べる気は無い。寧ろ個人的に大好きである。
然し乍ら、「Highway Star」のカヴァーに関しては「栗コーダーカルテット」のカヴァー・ヴァージョンに軍配を挙げざるを得ない。抑も栗コーダーカルテットのカヴァーに太刀打ち出来るミュージシャンは、そうは居ないだろう。

・追記(16日)。

王様には「Led Zeppelin」の日本語カヴァーもある事を言い落としていた。
『Immigrant Song』(原曲はアルバム『Led Zeppelin III』所収)のカヴァーで、原曲には存在しない前半の「はい!」という合いの手と、後半の「よいしょ、よいしょ」というバック・コーラス(?)の意図が今ひとつ不明である。
まあ、合いの手を入れたくなるのも判るような気もするし、漕ぎ手の気合いが伝わるかも知れないが。「『Ben-Hur』のガレー船じゃあるまいし」という感も無くはない。
なお、歌詞に「ワルハラ(Valhalla)」とあるので判るように北欧神話に想を得た歌で、一部に言われる如くヴァイキング(Viking)を歌った曲ではないと思われる……たぶん。

第五十八段2022年01月19日

単に縦書きで表示してみたかっただけである。老婆心ながら附け加えると、蟻は蟹行しない。