「手塚治虫の初期SF三部作」と言う言葉を知ったのは、大学生になってからだったと思う。
『ロストワールド』(1948年)、『メトロポリス』(1949年)、『来るべき世界』(1951年)。
いずれも、映画雑誌の記事を読んだだけでアイディアを得たと言う話だった。
……実際は、それまでに書きためた作品のリメイク部分が大きかったと言うのを知ったのは、更に後、手塚自身のエッセイで。
『来るべき世界』という作品名はこの時初めて知った。H・G・ウェルズの原作も映画も。
後の2作は、子供の頃に抄訳を読んでいた。
・『ロストワールド』