楽劇「ニュールンベルクのマイスタージンガー」前奏曲に関して ― 2024年10月08日
いわゆる序曲(overture)や前奏曲(prelude)の中でも、この「第一幕への前奏曲」は有名な部類だろう。

筆者が高校生の時、所属していた吹奏楽部の十八番でもあった。後に複数の知り合いと話したところ、この曲を十八番にしている高校の吹奏楽部は結構あるらしかった。かなり後になって、その時訊きそびれていた事があるのに気が付いた。
「演奏したキー(key)は何だった?」
我々が使用していた譜面は、吹奏楽用にアレンジした輸入譜で、キーは「変ロ長調」に移調してあった。
個人的に思う移調の理由を幾つか。
・その方が、管楽器のみのアンサンブルとして響きが良い。
・編曲の際、使用した楽器の音域が足りない。
・編曲で追加した楽器の運指が困難。
取敢えず浮かんだのは、これくらいである。他に理由があるのかも知れないが。