オーケストラのピッチに関して ― 2024年09月07日
以前、オーケストラによってピッチ(音高)が異なると述べた。
筆者自身が耳で感じたのではなく、複数の本で目にした「読みかじり(?)」の「目学問(?)」である。
その中の一冊。1990(平成2)年初版発行。

米国のオケは概ね 440Hz を守っているが、欧州のオケ、特にドイツ系のオケはピッチが高いそうだ。詳細は省くが、444Hz位らしい。ベルリン・フィルはもっと高いとの事。
客演する方も大変だろうと思うが、メンバーが他のオケに客演する時も苦労したらしい。
この本では、ベルリン・フィルの首席オーボエ奏者(当時)ローター・コッホが、札幌交響楽団に独奏者として客演した時のエピソードが書かれている。当時の札響のピッチは 440Hz だったそうだ。
何となく再掲。
・補足(9日)。
上記の本に、'60年代中頃の第2ヴァイオリン首席奏者ヒューブナー氏の愚痴がある。
「(客演者に)文句ばかり言われるが、メンバーの耳がそうなってしまっているので、どうしようもない」との事。