夏目漱石『坊っちやん』に関して2024年07月11日

愛媛県の道後温泉本館が、5年半振りに営業再開との由。

『坊っちやん』好きのこの著者は喜んでいるだろう。




主人公のモデル(と言われる人)と「赤シャツ」のモデル(と言われる人)双方の書き込み入りの本があるそうだ。

この著者も「ご同慶の至り」と仰りそうだ。




何しろ、井上ひさし氏と「自分だったら『坊っちやん』をどう書くか」と言い合ったらしい。

こう言う、スピン・オフ風オマージュ作品(?)もある。




こんな本まで揃えるようになったら、少々「病膏肓に入る」と言う感も無くはない。



なお、この本にも『坊っちやん』に関する言及が1箇所ある。


・余談(12日)。

現代日本の職業文筆家が一人称視点による文章の主語を「おれ」と仮名表記した場合、自動的に『坊っちやん』の文体(style)エピゴーネンと受け取られるのは致し方なかろう。
……然も、可成りレヴェル(level)の低い(「劣化コピー」とも言えるかも知れない)。

『坊っちやん』に漢字表記の「俺」は無い。「己れ」と言う表記は一箇所ある。