第六十九段 ― 2022年02月21日
「スイス」「歌」で思い附いた事その他。
・ヨーデル
ヨーデルでまず連想するのは、オランダのロック・バンド「フォーカス(Focus)」の楽曲『悪魔の呪文(Hocus Pocus)』である。日本公演も2度行った。「Focusの『Hocus Pocus』」とは曲名からして振ってる。
ヴォーカル入りの曲だが歌詞カードは不要。意味のある言葉は「メンバー紹介」の部分のみ。あとはほぼ全篇ヨーデルである。
……え? 『アルプスの少女ハイジ』? ……子供の頃、原作を読んだことはあるが……。テイラー・スウィフトの「Shake It Off」? どうもナウいヤングの言うこたぁ、話があっちィ行ったりこっちィ行ったりして、何だかさっぱり判らねぇ。
・四分音
前にもちょっと触れたが、一般的な西洋12音の音楽ではあまり使われないだろう。が、中東の民俗音楽などでは基本らしい。「四分音音階」と言うのもあるそうだ。
さらに「微分音」なんて物もあるらしい。
・『狼少年ケン』と言うTVアニメがある。元ネタはキップリング(Rudyard Kipling、1865年-1936年)の『ジャングル・ブック(The Jungle Book)』だろう。レギュラー陣にジャックという名の隻眼の狼がいる(CV内海賢二)。ネーミングの由来はマーロン・ブランド(Marlon Brando、1924年-2004年)監督・主演の『片目のジャック(One-Eyed Jacks)』と思われる。映画の公開は米日とも1961年、アニメの放映開始は1963年である。このアニメ主題歌も好きだった(作曲は小林亜星)。かなり後になって、英国の特撮人形劇『海底大戦争』のオリジナル版主題歌「Stingray」を聴いた時、近いものを感じた。イントロで打楽器(percussion instruments)が活躍すると言う点だけだが。
なお、聴く限りでは、でんでん太鼓のような「弦打楽器(percussion with strings)」は含まれていないようだ。ピアノのような「打弦楽器(struck string instrument)」に関しては不明。
註:このarticleは特定のTV番組とは無関係である。内容が類似していたとしても、ほんの偶々に過ぎない(雁擬の事では無い)。
……そう言えば、フランシスコ・ザビエルのラスト・ネームは「Xavier」と綴るようだが、「Xenakis」は何故……いや、その、何でも無い。
・追記。
そう言えば、フォーカスには『ハンバーガー・コンチェルト(Hamburger Concerto)』(1974年)なんてアルバムもあった。タイトル曲の元ネタはこの曲。

・余談
「ラヴァーズ・コンチェルト」なんて曲もあった。サラ・ヴァーンなどが歌っている。聴いた人の九分九厘は「どこが協奏曲なんだ」と言いたくなるだろう。元ネタはこちら。
筆者が中学生の頃は「伝バッハ」だったが現在では真の作曲者が判明しているらしい。
蛇足ながら、昨今「九分九厘」の事を「九割九分」と言う人がいるようだ。「くぶくりん」だからリズミカルなので、「きゅーわりきゅーぶ」なんて間抜けな語感じゃ慣用句にならない。