第六十七段の補足の続き2022年02月15日

ウクライナが交戦状態になれば必然的に原油価格が上昇する。映画『バルジ大作戦(Battle of the Bulge)』(1965年)を観ずとも明らかである。前大戦ほど「油の一滴は血の一滴」では無いかも知れないが。
それに伴い、生活費全体の価格も上昇する。木枯し紋次郎のごとく「It isn't my business」などと気取ってる場合では無い。これ位の情報は常に念頭に置かないと、胸を張って「家事を担っている」などと口幅ったい事は言えない。だからと言って、チャンドラー(Raymond Chandler、1888年-1959年)の小説に登場する私立探偵ジョン・ダルマス(John Dalmas)のように「Trouble is my business」などと意気がって何でも彼でも引き受ける訳にも行かないが。
今回は「石油」では無く「天然ガス」がポイントなのだろうか。やはり化石燃料からの脱却はなかなか難しいようだ。そう言えば『熱砂の秘密』も兵站(logistics)が物語の要だった。核融合炉の研究は現在どうなっているんだろう。
いずれにせよ、当今の戦争では電子機器をより高度に使いこなした方が圧倒的に有利だろう。『孫子(SunTzu, the Art of War)』にも「A.I.は勝つ」とある。

【HOSTILITES】Les hostilites sont comme les huitres, on les ouvre.
≪Les hostilites sont ouvertes≫ . Il semble qu'il n'y a plus qu'a se mettre a table.

【戦端】牡蠣の如く開くもの。
「戦端が開かれた」
あとはテーブルに着くのみ。

フローベール。