第六十六段2022年02月09日

大リーグボール2号では無いが、東京は雪に弱い。

「I do think that, of all the silly, irritating tomfoolishness by which we are plagued, this “weather-forecast” fraud is about the most aggravating. It “forecasts” precisely what happened yesterday or the day before, and precisely the opposite of what is going to happen to-day.」

『ボートの三人男』より。
まあ、この作品が書かれた19世紀の英国と異なり、今日の日本に於ける天気予報は当る確率が高いので準備をするに越した事は無い。

「Snow is not a wolf in sheep's clothing - it is a tiger in lamb's clothing」

デズモンド・バグリイ(Desmond Bagley、1923年-1983年)作『The Snow Tiger』からの孫引き。
いずれも日本語訳の著作権は存続している。なお、バグリイの著作権も存続しているが、引用元であるMathias Zdarsky(1856年-1940年)の著作権は切れている筈である……と思う。

・余談(1)。
在日米軍内でもCOVID-19の感染が拡大しているらしい。個々の「camp」や「base」に言っても仕方無いだろう。軍隊こそ典型的な上意下達組織である(でなければ効率的に機能しない)。意見を述べるなら、在日米軍の司令部(headquarters)である横田基地に対してすべきである。
……まあ、「日米地位協定」なんてものが現存するので言った所で仕方無いだろうが。

・余談(2)。
まだ「マスクをかけない権利は日本国憲法で補償されている」などと寝言を言う人がいるようだ。日本国憲法の条文は以下の通り。

「第十二條 この憲法が國民に保障する自由及び權利は、國民の不斷の努力によつて、これを保持しなければならない。又、國民は、これを濫用してはならないのであつて、常に公共の福祉のためにこれを利用する責任を負ふ。
第十三條 すべて國民は、個人として尊重される。生命、自由及び幸福追求に對する國民の權利については、公共の福祉に反しない限り、立法その他の國政の上で、最大の尊重を必要とする。」

憲法の条文を知らないのか、「感染症」と言う語を知らないのか。「感染症」が蔓延すれば「公共の福祉に反する」ことは小学生にも理解出来る。
こんな程度の人間が「税金で祿を食む公僕(public servant)」とは……いやはやなんとも。
……まあ、「投票した有権者の民度が問われる」とまでは言わないが。