第六十段 ― 2022年01月22日
ウィリアム・シャトナー氏が無事に帰球(?)したことを寿いで。「Where No Man Has Gone Before」(TNG以降では「Where No One Has Gone Before」)とは言えないものの、「To Boldly Go」だった事は間違いない。
『宇宙大作戦(宇宙パトロール、TOS)』に使用された既知の楽曲から(話数は米国放映順通話数)。
・シーズン1第28話「危険な過去への旅(The City on the Edge of Forever)」→『Goodnight Sweetheart』(1931年)。
1929年に始まった世界恐慌後の1930年代へタイム・スリップしたという設定なので時代色を出したのだろう。以前働いていた場所で毎日の仕事終りはこの曲だった。インストゥルメンタルだったので歌詞は知らない。楽曲の著作権は存続しているようなので楽譜の掲載は不可。
・シーズン2第40話「宿敵クリンゴンの出現(Friday's Child)」→チャイコフスキー『交響曲第4番ヘ短調』第4楽章より。
ロシア系と言う設定のパーヴェル・チェコフ(ロシア語読みではチェーホフ)が加わった為だろう。演じているのはウォルター・ケーニッヒ(ケーニッグ、Walter Koenig)。「なぜ第4番?」と思ったら、この旋律は元々『白樺は野に立てり(野に立つ白樺)』と言うロシア民謡との由。
・シーズン3第59話「悪魔の弟子達(And the Children Shall Lead)」→『Ring a Ring o' Roses』。
またもやNursery Rhymes(マザー・グース)である。ウィキペディアに複数の楽譜が掲載されているが、手許にある音源はどのヴァージョンとも異なる。この旋律なら以前から聞き覚えがある。