第四十六段 ― 2021年12月11日
またもやコナン・ドイル作品との類似性。こんどは先行するものと。
『縞模様の櫃(The Striped Chest)』と言うドイルの短篇がある。
シリーズ物では無く独立した作品である。海上(厳密に言えば「に浮ぶ船内」)の出来事なので「海洋もの」に分類されるようだ。
遡って、E・A・ポウに『長方形の箱(The Oblong Box)』(1844年)と言う短篇がある。「長方形」の「箱」とは正確な語義としてどうかと思うが、そう言うタイトルだから仕方がない。「長方形」なら「正方形」と間違えられる心配は無いが、「直方体」では「立方体」と混同される恐れがある。だからと言って『細長い箱』と言うのも、ちょっと……。
ともあれ、類似性はタイトルのみでは無い。どちらも「海洋」「船」「大きなつづら(?)」という三題噺(??)になっている。となると興味の対象は当前「つづらの中身」である。どちらの作品も、やや不穏な雰囲気を醸しながら物語が進むが、最終的には合理的な解決に辿り着く……「論理」としては。
共通のお題、じゃなくて素材なだけに、ポウとドイルの作風の違いが面白い。
『縞模様の櫃(The Striped Chest)』と言うドイルの短篇がある。
シリーズ物では無く独立した作品である。海上(厳密に言えば「に浮ぶ船内」)の出来事なので「海洋もの」に分類されるようだ。
遡って、E・A・ポウに『長方形の箱(The Oblong Box)』(1844年)と言う短篇がある。「長方形」の「箱」とは正確な語義としてどうかと思うが、そう言うタイトルだから仕方がない。「長方形」なら「正方形」と間違えられる心配は無いが、「直方体」では「立方体」と混同される恐れがある。だからと言って『細長い箱』と言うのも、ちょっと……。
ともあれ、類似性はタイトルのみでは無い。どちらも「海洋」「船」「大きなつづら(?)」という三題噺(??)になっている。となると興味の対象は当前「つづらの中身」である。どちらの作品も、やや不穏な雰囲気を醸しながら物語が進むが、最終的には合理的な解決に辿り着く……「論理」としては。
共通のお題、じゃなくて素材なだけに、ポウとドイルの作風の違いが面白い。