第四十四段 ― 2021年12月05日
『The house that Jack built』の和訳に関して。
「これはジャックの建てた家
これは麦
が置いてあるジャックの建てた家
これは鼠
が食べた麦
が置いてあるジャックの建てた家」
という訳が可能だと思い付いた。これなら関係代名詞は不要である。
「睡眠はアイディアの宝庫」とは良く言ったものだ。尤も、「猿が手足と尻尾を繋いでいるベンゼン環の夢」は真偽が疑わしいそうだが。
「これはジャックの建てた家
これは麦
が置いてあるジャックの建てた家
これは鼠
が食べた麦
が置いてあるジャックの建てた家」
という訳が可能だと思い付いた。これなら関係代名詞は不要である。
「睡眠はアイディアの宝庫」とは良く言ったものだ。尤も、「猿が手足と尻尾を繋いでいるベンゼン環の夢」は真偽が疑わしいそうだが。

既にこういう訳が存在していたらごめんなさい。
・追補。
映画『ダーティファイター』シリーズ主人公のフルネームは「ファイロ・ベドウ(Philo Beddoe)」だった。
・追補の追記。
「ベドウ」という名は聞き覚えがあると思ったら、ホームズ物の短篇「グロリア・スコット号(The "Gloria Scott")」(『シャーロック・ホームズの回想(The Memoirs of Sherlock Holmes、1893年)』所収)にベドウズ(Beddoes)という登場人物がいた。この短篇が印象深かった理由は3つ。
1)ホームズが関わった初めての事件である("it was the first in which I was ever engaged.")。
2)物語の大半がホームズの一人語りで、その中に友人の証言や手記などが入れ子構造になっている。
3)物語のクライマックス・シーンが派手なスペクタクルになっている。後にアリステア・マクリーン(Alistair MacLean、1922年-1987年)の長篇『黄金のランデヴー(The Golden Rendezvous)』(1962年)を読んだ時、クライマックス・シーンがほぼ同じだと思った。