「ぼくのボール」 竹久夢二2023年05月29日

ぼくのボール    竹久夢二

ぼくが打った
ボールは
センターを
越えて
垣を越えて
雲の中へ
飛んでいった
いくらさがしても
見つからなかった
夜になったら
天のまん中で
星のように
光るだろう

  ――「小学少年」大正13・4

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